エンジニアとして働きはじめて、ふとした瞬間に考えることがある。
「この先、自分はエンジニアとして生きていけるのか?」
「そもそも、エンジニアとして生きていくには何が必要なんだろう?」
技術力が必要なのは当然として、それだけでは足りないことを、実務を通して痛感してきた。今回は、自分なりに感じた「エンジニアとして生きるために必要なもの」を率直に書いてみたい。
1. 学び続ける姿勢
まず何より大切なのが「学び続ける覚悟」。
IT業界はとにかく変化が早い。数年前まで主流だった技術が、あっという間に古くなることもある。最初は必死にJavaやSpringを勉強していたけど、現場ではJavaScript、React、Dockerなど知らない技術が山ほど出てくる。
「知らないからやらない」ではなく、「知らないからこそ学ぶ」姿勢を持ち続けること。これがエンジニアとしての土台になる。
2. 分からないことを放置しない力
分からないことを“分からないまま”にしない。
これは、実は技術よりも大事なマインドかもしれない。設計書の意味が分からなかったり、エラーの原因が見つからなかったりするのは当たり前。でも、そこで止まってしまうか、誰かに聞いてでも前に進むかが、成長を分けるポイントだと感じている。
3. コミュニケーション能力
「技術職=黙々と作業」だと思っていたけど、それは半分正解で半分間違いだった。
レビュー、設計の意図共有、スケジュール調整、質問、報告……結局は人と協力してものを作る仕事。伝える力、聞く力、相手の立場を想像する力。それらが欠けると、どんなにコードが書けても現場では通用しない。
4. 折れない心
何度もエラーに悩まされるし、レビューで指摘をたくさん受けるし、自分の理解が追いつかなくて情けなくなることもある。でも、その度に「自分には向いてないのかも」と思っていたら、きっと前には進めない。
自分を責めすぎず、失敗も含めて「次につなげる」こと。それができる人が、エンジニアとして長く生き残っていけるんじゃないかと思う。
5. “好き”の気持ち
そして最後に必要なのは、やっぱり「好き」という気持ち。
技術が好き、ものづくりが好き、自分の書いたコードが動くのが楽しい——。
どんなにしんどくても、この“好き”がある限り、なんとか乗り越えていける。むしろ、「好き」があるからこそ、乗り越えようと頑張れるのだと思う。
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