エンジニアとして働く中で、技術力だけではやっていけないと感じる場面は多い。未経験からエンジニアに転職して、いろんな現場を経験する中で、僕なりに「これだけは忘れないでおこう」と思っている心づもりがいくつかある。
まずひとつ目は、「分からないことを放置しない勇気」。
技術の世界は広くて深い。調べても理解が追いつかないこと、ググっても答えにたどり着けないことなんてザラにある。でもそこで諦めたら、何も成長しない。自分で調べて限界を感じたら、素直に人に聞く。最初は恥ずかしかったけど、「分からないことを放置しない姿勢」は、信頼されるエンジニアになる第一歩だと思っている。
二つ目は、「完璧を求めすぎないこと」。
最初の頃は、コードの書き方も資料のまとめ方も、全部「正解」を探そうとしていた。でも現場に出て気づいたのは、正解なんてひとつじゃないし、状況やメンバーによって“最適解”は変わるということ。だから今は、「まず動くものを作る」「期限内に仕上げる」「相手が読みやすいものを意識する」ことに重きを置いている。
三つ目は、「チームで働いていることを忘れない」。
エンジニアって、黙々と一人で作業するイメージを持たれがちだけど、実際はコミュニケーションの塊。設計の意図を伝えたり、レビューしたり、他の人のコードを理解したり。報連相ができないと、プロジェクトは回らないし、信頼も失う。だからこそ、相手の立場に立った発言や配慮を、常に意識している。
そして最後に、「学び続けることをやめない」。
IT業界は、数ヶ月で常識が変わる世界。今の知識に満足した瞬間から、置いていかれる。でもそれは、言い換えれば「いつからでも、どこからでも、追いつけるチャンスがある世界」でもある。だからこそ、休みの日に少しでも勉強する。新しい技術に触れてみる。それが自分の“土台”になっていくと信じている。
エンジニアという仕事は、決して楽ではない。でも、自分の手で“動くもの”を作れる喜びや、課題を技術で解決できたときの達成感は、何にも代えがたい。
これからも、この心づもりを胸に、エンジニアとして一歩一歩進んでいきたい。
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